一人暮らしなのでワインをボトルワインを開けると残ってしまう、などと悩んでボトルワインを開けるのためらっている方にお役に立つ情報です。自宅で可能な小道具を使ったワインの保管法をご紹介します。この方法を使えば1本のワインを何回かに分けて飲むことが可能ですので、自宅で一日に何種類かのグラスワインを楽しむことができます。
ワインは1本のワインとじっくりつきあうのも一つの楽しみ方ですが、何種類かのワインを飲み比べ、色々な料理に合わせる楽しみ方も最高です。
この記事でワインの保管方法を知れば、自宅でまるでワインバーのようにワインを楽しめます。自宅に居ながら夫婦で、カップルで、そして気の合う友人と、と想像以上に楽しいワインライフを送ることができます。是非お試しください。
ワイン劣化のポイントは「酸素」
開栓後にワインを劣化させるのは空気中の酸素です。実は、開栓したばかりのワインはワインボトルに入っている酸化防止剤の影響で、そのまま飲むと果実味や香りが薄いイマイチの状態であることが多いです。これを「閉じた」状態と表現します。開栓するとワインが酸素に触れるようになり、徐々にワインの参加が進みワイン本来の風味が現れます。
ワインのボトルをそのまま置いておくとワインはさらに参加が進み、ピークを迎えます。(この時期はワインによって違います)ピークを過ぎてさらに酸化が進むと今度はどんどん美味しさが失われていきます。これがワインの劣化です。
ワインを酸素から守る方法にはいろいろありますが、ここでは①小道具を使って空気を抜いて酸素に触れないようにする方法と②小さい容器に移し替えて空気に触れない方法があります。
とりあえず冷蔵庫に入れとけば3日は大丈夫
ワインは冷蔵庫の適正温度2℃~5℃では酸化はゆっくり進みます。その為、飲み残しのボトルに栓をして冷蔵庫に入れておけば3日間は十分に美味しく飲めます。ただ、一つ気をつけたいことがあります。ボトルへは元々のコルクを逆向きに挿入すると思いますが、コルクは微少な通気性が有りますので、シール性の良い栓に変えておいた方が賢明です。最近多くなったスクリューキャップであれば密封性に問題は有りません。
ちなみに、ワインを冷蔵庫に入れるのは良くない、との話を聞いたことがあると思います。その為、ワインを冷蔵庫に入れて冷やすと劣化するとの誤解を生んでいるのですが、実際は長期に冷蔵庫に保管するとコルクが過剰に乾燥してしまいコルクの密封性が失われる、というものです。裏を返せば、スクリューキャップのワインやコルク栓でも数日の保管であれば冷蔵庫でも問題ないということです。
小さい容器に移し替えると1週間はいける
ボトルに残ったワインを量に合わせて小さい容器に移し替えることで、ワインが空気に触れる面積を減らし酸化を防止することができます。容器は350㎖のペットボトルでも、ジャムの空き瓶でも構いません。もちろん冷蔵庫での保管は前提です。適当な容器が見当たらなければアマゾンや楽天で「ワイン 詰め替え容器」と検索すれば沢山出てきます。
Vacu Vin バキュバンでも1週間はOKでした
バキュバンは1986年、オランダのワイン商品ベルント・シュナイダーが、複雑な操作と高い費用がかかる窒素注入システムに取って代わるワイン保存器具として世界で初めて考案したワインの小道具です。
その手軽さと高い保存性能がワイン愛好家やプロのソムリエに認められ、現在では世界80ヶ国以上・3500万世帯で使用されています。
ボトルの口にゴム栓をつけ、小型のハンドポンプで空気を抜くシンプルな構造で、ゴム栓付きで1,500円~2,000円前後で購入が可能です。当然ながらゴム栓は使いまわしができますのでコスパも良いです。
※日本料理店等では日本酒の保管にバキュバンを使っています。何もしないと日本酒は開栓したら二日目からへたり始めるのに対し、バキュバンを使うことで3~4日は飲める状態になるそうです。
私が実際にやっている「おうちでグラスワイン」
バキュバンを使うことで写真のような、家で3種類のグラスワインを楽しむ、という芸当もできるようになります。写真の左が2日前に開けたワインで、真ん中が前日、右は当日開栓する予定のワインです。
冷蔵庫に空きがあるか次第ですが、無理をすれば1日に5種類のワインも可能です。1日に何種類かのグラスワインを楽しむのはワインバーでしか無理と思っていた方は是非チャレンジして下さい。