ワインを巡る旅にようこそ!これぞ早飲みボルドーワインの神髄です
私が初心者の方にワインを紹介する場合①入手性と②単一品種のワインの2点を注意しています。まだ、ワインを飲み始めの方はワインを探しまわる趣味はまだ無いと思いますので、入手性がかなり重要な要素になります。どこで売ってるんだ?というワインはちょっとハードルが高いですね。
それから、もう一つ重要なのが単一ブドウのワインです。ワインの沼への第一歩は自分の好みのブドウ探しから始まることが多いです。そうすると複数のブドウが混ざったワインはブドウによる差を分かりにくくするので余りお勧めしないようにしています。
今回ここでご紹介するのはボルドーの「ムートン・カデ」のうち単一品種で造られている「ムートン・カデ・ソーヴィニョン・ブラン」です。ムートン・カデにはソーヴィニョン・ブランをメインに複数のぶどう配合した「ムートン・カデ・ブラン」が有りますのでお間違え無きようお願いします。
このワインのソーヴィニョン・ブランと別の稿でご紹介する「モンテスクラシックシリーズ」のシャルドネを比較してみるのも良いかと思います。
世界の高級ワインを造ったシャトー・ムートンの技術
ワイン初心者の方でもボルドー(メドック)1級シャトーが造る「シャトー・ムートン」というワインの名前を聞いたことが有ると思います。ムートン・カデはそのシャトー・ムートンが造るテーブルワインです。
また、おそらくアメリカ・ナパバレーの有名な「オーパス・ワン」というワインの名前も聞いたことがあると思います。このオーパス・ワンはナパの優秀なぶどうとシャトー・ムートンの技術の相乗効果で創り上げたものです。さらにその技術は南米チリにわたりチリの高級ワイン「アルマヴィーヴァ」という高級ワインを創り出しました。
世界有数の高級ワインを創り上げた技術を使って造られたワイン!と聞くと何となく美味しそうな気がします。もちろん、気がするだけではなくて、実際に美味しいです。
ワインの概要
ワイン名 | ムートン・カデ・ソーヴィニョン・ブラン |
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生産国・地域 | フランス(ボルドー) |
葡萄種類 | ソーヴィニヨン・ブラン 100% |
アルコール度数 | 12% |
グレード | |
飲み頃温度 | 15℃〜20℃(余り冷やし過ぎると果実味が消えます) |
生産者 | バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド |
お値段 | 1800円位 (コンビニでも買えます) |
通販で購入されるかたはこちらからどうぞ。キャップが黄緑色なのが今回紹介したワインです。
爽やかな柑橘系の香りと甘さが気持ちよい
実際にテースティングをすると、まず、グレープフルーツやレモン、ライムなどの柑橘系の爽やかな香りを感じます。そして一口含むと強烈過ぎないほど良い酸味が心地良いです。その酸に慣れてくると徐々に甘さを感じて来ます。単純に甘いのではなく、何となく硬い感じの甘さです。そして全体的に何となく青草のようなニュアンスを感じます。
最後の表現した青草のニュアンスや硬い感じが苦さと感じて好きでない方もいるかもしれません。そのような場合は冷蔵庫に入れ若干冷やしめにすると感じなくなります。ただ、同時に果実味が隠れてしまうのですが・・・。
私は1本を二日に分けて飲みました(もちろん飲んだ後は栓をして冷蔵庫で保管しています)。二日目の印象は、開けたてに比べると酸味のパワーが落ちた感じでしたが、それが逆に甘さと調和し豊かな果実味を生み出していました。
ブドウはソーヴィニョン・ブラン
ソーヴィニョン・ブランは世界の白ワイン用ブドウとしてはシャルドネとの双璧になります。ソーヴィニョン・ブランの生産地としてはフランス・ロワール地方やボルドー地方、ニュージーランドが有名です。
カリフォルニア、南アフリカといった温暖な地域のソーヴィニョン・ブランはトロピカルフルーツのように派手な果実味が前面に出てきます。フランスなどの冷涼地で造られるワインとは全然違う飲み味になります。個人的にはこの手の派手なワインが大好きなのです。
料理に合わせると
このワインは基本どんな料理でも合います。ただ、バーベキューやステーキ、すき焼きのようにソース、たれで濃い味付けをしているものは料理の味に負けてしまいます。ただ、そのような場合でもワインの酸味で口の中がすっきりして更に食欲が増す、という効果が有りますので一概に合わない!とは言えないかな?と感じています。
基本は薄味で素材の味が活かされた料理(特に魚介関係)にこのワインは合うと思います。肉であればさっぱりした鶏料理かシンプルな豚肉料理が鉄板です。和食であれば焼き鳥、寿司、刺身、水炊きのような和食にも合わせましたが、どれも相性がバッチリでした。
私はソーヴィニョン・ブランのワインを頂くときには、白身魚の刺身を岩塩をつけて食べたりします。少量の岩塩がワインの酸味と上手くマッチして刺身の美味さを引き立ててくれます。
もちろん刺身につけるのは醤油でも良いのですが、醤油が結構主張が激しいので刺身とでなく醤油とワインのマリアージュをしているような気がしてしまうので、個人的には岩塩推しです。