ワイン初心者が手始めに飲むワイン、コスパでお薦めは何と言ってもチリワイン

チリのモンテス社のワイン造りは半端ない

先の投稿で「モンテスアルファ・ピノノアール」をご紹介しましたが、今回の「モンテス・クラシック・シリーズ」はモンテスアルファに比べると低価格で気軽に試せるテーブルワインです。厳選された手摘みのブドウをアメリカンオーク樽で熟成して醸造されています。果実本来の美味しさを上手く引き出していますので、同じような価格帯のワインと比べ１ランクか２ランク上のワインという印象です。

モンテス社は1988年、チリのワインビジネスで活躍する4人の専門家が世界を目指したワイン造りを行うために創業されたチリを代表するトップワイナリーです。栽培方法から醸造方法まで徹底してこだわり、モンテス社はその年に現在のフラッグシップである「モンテスアルファ・カベルネ・ソーヴィニョン」をチリ初のプレミアムワインとしてリリースしました。その出来は素晴らしく瞬く間に世界に知れ渡り現在各国に輸出されています。

華やかな果実味がこの値段で・・・

このワインをグラスに注ぐと、まず、パイナップル、マンゴーのようなトロピカルな果実の香りと樽特有のバニラのような強めの香りが感じられます。次に口に含むと弱い酸に後押しされてトロピカルフルーツのような果実味が押し寄せてきます。ブルゴーニュなどのシャルドネに感じるミネラル感（硬さとか渋みとか感じるものです）は感じられず、瑞々しいブドウを口に入れたようです。これで税込み1600円ですから嬉しいです。

私は1本を二日に分けて飲みました（もちろん飲んだ後は栓をして冷蔵庫で保管しています）。二日目の第一印象は、「キャンディー？」でした。それはそれで美味しかったのですが、ちょっと味が単調になったのがキャンディー感につながったのかもしれません。ワインの余韻に浸るのでしたら初日が良いかなと思います。

ブドウはシャルドネ

シャルドネは世界の白ワイン用ぶどうとしてはソーヴィニョン・ブランとの双璧になりますが、量的にはシャルドネが圧倒しています。シャルドネの生産地としてはフランスのブルゴーニュ地方特に「シャブリ」が有名ですが、カリフォルニア、オーストラリア、チリなどのニューワールドで広く栽培されています。日本でも栽培されており、美味しいワインが造り出されています。

シャルドネは土地（テロワール）に忠実である、と言われています。実際、同じシャブリでも畑によって違いますし、国が違うと全く違う飲み味になります。今回のチリやカリフォルニアといった温暖な地域のシャブリはトロピカルフルーツのように派手な風味が前面に出てきますが、フランスなどの冷涼地で造られるワインは香りは控えめで、表現も白い花とかリンゴという爽やかなものに変わります。

料理に合わせると

このワインは基本どんな料理でも合いますが、食前酒として飲むのにも向いているワインです。また、さっぱりした前菜やサラダのお供としても相性が良いと思います。もちろん刺身や白身魚のカルパッチョ、ムニエルなどは鉄板メニューです。

ワインのテイストが直球に向かってきますので、しっかり味付けをした料理より薄味で素材の味が活かされた料理の方が良いかなと思います。寿司、刺身のような和食にはすっきり合います。薄味の寄せ鍋（昆布だし）に合わせた時にも「美味しいな」と感じましたが、ここは人によって差が出るかもしれません。

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＜参考記事＞
ワイン苦手な人にもおすすめ「モンテス・クラシックシリーズ」シャルドネ

１級シャトーのテーブルワイン「ムートン・カデ・ソーヴィニョンブラン」

＜運営会社＞

ソーニョプランニング株式会社