トラディショナルなイタリアンとワインのペアリング作戦大成功!at 「Classico中州」
2024.03.24更新
初めて訪問頂いて「作戦大成功!」というタイトルを見て「何だこれは!」とお怒りの方、もうちょっとお付き合いください。
今回の作戦は知り合いの「私はお酒は余り好きじゃ無いし、飲めないんです」という女性にイタリアンレストランでイタリアンとワインのペアリングをお願いして、深いワインの沼にお入り頂こうというものです。私はお酒に強くないという女性のために、事前にソムリエに電話して、女性用にはテイスティング程度の少量で、とお願いしていました。
今日の舞台になるのは中州の「Classico」というイタリアンレストランです。このレストランについては『福岡中洲のトラディショナルなイタリアンレストラン「Classico(クラシコ)」』で紹介していますので、是非ご一読ください。
私たちは18:00開店の店に17:57分に入店して、予約してあったカウンターに着席しました。何でカウンターかというと、おそらくコロナで手持ち無沙汰のソムリエが全くワインに馴染みの無い女性に、色々と情報提供頂ける、ということを期待してのことです。結果的にはお店には申し訳ないのですが、私たちがいる間は完全貸切でまさに私の思惑通りでした。
オーダーはイケメンのシェフに「自信のメニュー」をお願いし、ソムリエにそのメニューに合ったワインをお願いしました。まず失敗の無いオーダーですが、コースでペアリングをやっているところ以外では、こんなことはやらない方がよろしいかと思います。なぜ?無粋なことは聞かないでください。
さて、乾杯ですが、ソムリエが景気良く2つのシャンパングラスに泡を注ぎ込みました。横で女性がサーッと引く音が聞こえました。
「こちらはお酒が強く無いので量を少なめに^^;」
ソムリエは慌てる私をチラッと見て「オレンジジュースを混ぜて飲みやすくする飲み方は如何でしょうか?」と女性に提案しました。
「そんな飲み方もあるんですね(^^)それでお願いします」
何だか根本的な解決になっていないような気がしますが、さすがソムリエの切り返しで一件落着です。
前菜として3品が「当店の自信メニューです」と順々に出され、その料理に合わせたワインが提供されます。女性向けのワインの量は定量の半分くらいかな?私は料理に合わせてワインをどんどん飲んじゃっていますが、女性は恐る恐るなので少しずつ飲んでいきます、結果的に女性の前には中にワインが入ったワイングラスの山が・・・。ただ本当に美味しいと感じてくれたようで「料理とワインを合わせるとこんなに美味しいなんて初めて知りました!(^o^)」と大絶賛。
いよいよメインメニューになり赤ワインが中心になります。私はほぼ初心者に赤ワインはどうかな?と危惧していたのですが、料理の美味しさもあり、どんどんお皿が進み、ワインも美味しそうに飲んでいます。ふと気がつくと女性の前に並んだグラス内のワインの量が減っている気がしました、どうも、料理を待っている間にそれぞれのワインを比較しているようです。
「飲めないという話でしたが、結構お強いですね」
「そういえばそうですね(^^) 私がこんなにワイン飲めるとは思いませんでした(笑)」
とにっこり微笑み。そう言われて改めて見ていると、ソムリエは女性の飲みっぷりを見ていて結構容赦無く女性にワインを注いでいるような気がしました。
メインメニューの2品目には上物のキャンティ・クラシコが提供されました。私の大好きなワインです。メインメニューの鴨肉にはまさにのマリアージュです。
ただ、折角のキャンティ・クラシコなのでこれで終わらすことは勿体無いと思いました。昔イタリアでカルボナーラとキャンティ・クラシコが抜群の相性だったことを思い出し、話をしたところ、カルボナーラはシェフのこだわりだったそうで話が大いに盛り上がり、勢いでシェフこだわりカルボナーラを頼むことになりました。もちろん合わない筈もなく最高の締めパスタになりました。この辺りになると女性のテンションは結構上がって、「沼に落ちたな・・」と感じました。
そしてトドメです。ソムリエが「デザートにコーヒーかお茶を」というのに対して「デザートワインをお願いします」とオーダーし、ソムリエこだわりのデザートワインを提供頂きました。元々女性が私とのレストラン訪問に付き合って頂けるきっかけはデザートワインの話に興味を覚えたことなのでこれは外せません。
ソムリエはまず赤のデザートワインを出してきました。コーヒーをたっぷり染み込ませたビスケットを使ったティラミスに合うように若干の渋みがある赤ワインをチョイスしたそうです。もちろん女性には大ウケ。そして最後に私がどうせならと白の貴腐ワインをオーダーしたところソムリエがソーテルノの素晴らしい貴腐ワインを提供してくれました。
女性は今回のペアリングで一気にワインへの興味が湧いたようです。翌日ワインを結構飲んだのに全然平気だった、とのメッセージを頂きましたので、おそらく次回もワインのお店訪問にお付き合い頂けると思います。(福岡で協力して頂けるパートナー獲得作戦見事に成功しました!)
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